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ハイスクール・フリートの操艦等の用語解説③

さて第3回目になりました。今回は第3話について書いていきます。

前回の記事はこちら

hiei1942.hatenablog.com

 

まずは冒頭の万里小路さんのラッパについてですが、恐らく国旗降納のラッパを模したものだと思われる。(調べても出てきませんでしたが時間帯から推測)

日没の海上自衛隊降旗 - YouTube 海上自衛隊の動作が分かる動画があった。

 

シュペーとの戦闘で発生した損傷

戦術航法装置:現代では自船の位置把握等に用いられているもの方位測定などもできるらしい。基本的には航空機で使用。

水上電探:敵艦の方位角測定に主に用いられているもの現代でも使用されている。

 

巡航速度:恐らく晴風の場合は20kt程度と推測される。

 

本編7分ごろのラッパは「戦闘配置につけ」のラッパと思われる。

 

方位30に二軸の推進機音音紋照合中:30度の方向に2軸(二つのスクリュー)から発せられた音がある。音紋とは人でいう指紋のようにそれぞれの船にはスクリューの音に癖があるのでそれを収集したデータのこと。海上自衛隊ではひびき型音響測定艦が音声収集任務についている。

 

狭くて暑くて臭くて:潜水艦は水が貴重でシャワーの日数が水上艦よりも少なくかつ水中で任務をこなすことが多い上に、換気があまりできないので湿度も高いから。

 

そんなこと(ソーナーを発振/発信)したら間違いなく攻撃したと思われるぞ:

水上艦・潜水艦を問わずソーナーを発振するときとは攻撃をするために目標の位置を把握するために使用するからである。

 

両舷前進微速。ソナーの邪魔にならない速度で:いくら万里小路さんが優れた聴覚を持っているとはいえど自分の船のスクリュー音と混ざれば聞き分けにくくなるのでできる限り速度を落とせという命令。

 

水中でそれだけ(20kt)出るのがすごいの:水中のほうが水上より水の抵抗が大きいから。

 

万里小路さん発射音はどっちから? 魚雷発射音方位270度近づきます。感2、感3:

魚雷の発射方向によってどちらに回避行動をするかが変わってくるから尋ねている。

もし進行方向から来るならば大きく回避はしないほうが良かったり、真横から接近してくる際は減速または加速さらに転舵をして魚雷の針路を外れる必要があるから。

感2、感3とは対象物体がいくつ接近してくるかということ。

 

雷跡左30度20こちらへ向かっている!:雷跡(魚雷の航跡)が左側30度の方向で2000m地点にあり進行方向が自艦のほうであるということ。

 

取舵一杯:ここで面舵一杯を選択しなかったのは被雷する可能性を増やす方向に転舵することになるから。基本的に魚雷は自艦と平行な状態が最も避けやすいからその状態に近づけるため。速力の調整を選択しなかったのは機関が損傷していて増速は不可能だが減速すると次の魚雷を回避しにくくなってしまうからで、転舵することによって自然と速力が下がるからという理由もある。

 

タマちゃん左砲戦準備:魚雷を主砲で撃って爆発させることを期待しているのと、浮上してきた潜水艦にやむを得ないときに損傷を与え離脱する隙を作る用意。

 

雷跡左120度30こちらへ向かう!:雷跡(魚雷の航跡)が左側120度の方向で3000m地点にあり進行方向が自艦のほうであるということ。

 

ならば、夜戦中に照明をつけているとは何事だ!航海灯も消せ!:夜戦中に照明をつけることは的にされやすくなることを意味する。航海灯は自分の船の進行方向を相手に知らせることになり照準をつけられやすくなるから。

うわ何にも見えない。夜目を慣らしておかんからじゃ!:いきなり昼の照明から夜の赤色照明に変えたから目が慣れていない。身近な例だと明るい部屋からいきなり暗い部屋にはいった時の状態。それを避けるために海上自衛隊ではどの艦艇も日没時に照明を変えて目をだんだん慣らす。

 

じゃあド定番の対潜迫撃砲を:潜水艦に対する攻撃武装

対潜迫撃砲 - Wikipedia

ex)ヘッジホック・やスキッド

Mk32対潜魚雷:アメリカ合衆国で開発された対潜兵器

Mk 32 (魚雷) - Wikipedia

いつの時代だよ、てか知らん:どちらも第二次世界大戦中〜後に開発されたからはいふり世界線では恐らく存在しないからである。

 

今あたった?さぁ。んーもう少し速度を落としてみる?いやここは誘い込め。さっきの手応えは間違いない:現代の対潜戦闘でははっきりと潜水艦だと断定して攻撃を始めるのではなく、潜水艦らしきものに対して攻撃を開始するからここでも同じなのだあろうと思われる。

鈴ちゃん赤15。そのまま徐々に強速まで落として:赤15とは1.5kt減速すること

 

魚雷真後ろからいらっしゃいました。面舵。探照灯照射はじめ!:魚雷が真後ろから来る、つまりこのままでは被雷するので軸をずらして回避するために転舵をしている。今回は主砲で撃って爆発させている。

探照灯を照射するのは少しでも魚雷を見つけやすくするため。

 

ってー:撃てという号令。なぜそのまま撃てと言わないかというと撃てだとどのタイミングで発射するかが曖昧になる(うで撃つか、てーで撃つか)のと、だけ聞いたときは撃てと撃つな両方ありえるからという理由があるから。

 

やっと撃てる:潜水艦に爆雷を当てるには視認してからでないと厳しいから。

 

爆雷投下。面舵。:爆雷が爆発した際に自分の船が巻き込まれないようにするため

このように大きな爆発が起きる。

 

今回は以上です。対潜戦闘を詳しく書いているアニメがあまりないのでとても興味深かったですね。次回もお楽しみに!

 

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