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ハイスクール・フリートの操艦等・射撃用語解説②

第2弾です!

第1話のラストから書いていきます。

取り舵一杯:取り舵(左側に舵を切る)を一杯(20kt以下では30度20kt以上は高速舵角といって20度)をすることです。

 

戻せ:舵を中央に戻すこと

このアニメでは省かれていますが護衛艦などではこのあと当て舵(取った舵角の半分だけ反対側に舵を取ること)をします。理由は舵を戻しても惰性で元の方向に回る力が残るのでその力を減殺するのが目的です。発声はもどーせ

 

ここから第2話の内容です。

 

巡航で38時間かな:巡航速度(おおよそ18kt程度で、商船で言う経済速力に相当するもの)で38時間

 

総員配置:戦闘などをする際に決まった位置に付けという号令

 

シュペー主砲旋回しています:シュペーが射撃準備を始めたという報告。

 

野間さん、白旗を!:降伏合図を掲げてという意味

 

エンジンも止めないとダメだ!

確かに白旗だけでは降伏になりませんね:

海上では白旗に加え、投降側の艦船は自らが降参する意思を持つことを具体的に示さねばならず、例えば砲撃・雷撃の停止や機関停止、砲口の向きを外す、戦闘旗を降ろすなど抗戦の意思を持たず武装解除を受ける用意があることを示すことが必要である。投降者は意志に反して傷つくのを避ける事ができ、相手は戦闘を回避できる。当事者双方にとって意味がある事であるので軍使による降伏交渉や降伏勧告が良く行われる。

引用:wikipedia

 

面舵一杯:取舵一杯と逆向きに舵を切ること

 

砲力と装甲は向こうが遥かに上:航洋艦(駆逐艦)である晴風ポケット戦艦の通称を持つドイッチュラント級直教艦(巡洋艦)であるアドミラル・グラフ・シュペーを比べたら一目瞭然

 

煙の中に逃げ込むの:自艦の排煙を煙幕にしてシュペーに狙われるのを避ける狙いがある

不規則に針路と速度を変えて!ただしできるだけ速度は落とさないで:針路速力が一定だと相手に照準をつけられやすくなるが速度を落としても相手に照準をつけられやすくなるからそれを避けるため

 

戦闘 左30度 同航のシュペー:戦闘をする。左側30度の同航戦(相手と自分の船が同じ方向を向いている状態)

 

水中弾ってのがあったでしょ:砲弾が水面に着水しても海中を進む現象のこと

史実では戦艦の九一式徹甲弾・一式徹甲弾が水中弾を狙って日本で製造された砲弾

これが水中弾

超戦艦「大和」への道

引用元:超戦艦「大和」への道

70で5。 7000で50ミリ、シュペーの舷側装甲は? 80ミリです。30。30まで寄れば抜けるのね:70・30はそれぞれ7000m、3000mを表している。舷側装甲は船の側面の装甲のこと。「抜けるのね」は装甲を貫通することが可能という意味

 

8の字航行のまま距離を30まで近づけて:8の字を描くように船を動かしつつ距離を3000mまで近づけるという指示

引用元:8の字航行 - 観測隊ブログ

 


2番砲 右 攻撃はじめ:艦首側から数えて2番目の主砲を右側に発射するという指示

ここで目標を指示していないが、この前に目標を指示して射撃準備まで済ませていたから指示をしていないのだと思われる。

ちなみに、海上自衛隊では攻撃はじめを使用するのは艦長または副長などであるが撃て(発声はってー)を使用するのは射撃指揮官(砲術長または水雷長)というふうに別れているらしい。攻撃はじめは射撃・発射タイミングを射撃指揮官に任せるというニュアンスで用いられているからだそうだ。

 

おまけ:下の写真は交互撃ち方をしている

交互撃ち方:2門以上1基についているときにすべてを一緒に発射(斉射)すると砲弾同士の干渉や射撃の空白時間が大きくなるから避けるために行う射撃方式。命中確実な場合は斉射することもある。

 

今回はここでキリも良いので終わりにします。

はいふりの戦闘シーンは細かいので何回見ても飽きません

 

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